2008年4月26日

どん底

どん底
2008/4/26 マチネ
於:シアターコクーン

というわけで、ケラのどん底見て来ましたよ。
チケットは超ぬかって、二階席。
二階席をS席に設定するな、と何度も言いたい。口をすっぱくして言いたい。

遠かった。
誰がどの役をやっているのかがナカナカわからなかったので
幕間でパンフを開く。
役と役者を脳内で一致させ、二幕を鑑賞。

たまの石川さんが「石川臭(ランニング臭)をプンプンさせながら出ると聞いていたので楽しみにしていたのですが、パーカッションはどう見ても普通の人。
っていうか、遠目でわかりづらいが多分女性。

変だ変だと思っていたら
パンフレットに思いっきり4/25まで出演と書いてあった。
なんだか損したような気になった。

以下感想。明日までですがネタバレを嫌う方はご注意。

ゴーリキーもどん底も読んだ事ないです。
ロシア文学すらたぶん読んでない。
世界観がわからず「多分とってもどん底」とぼんやり思ってましたが
ホントにどん底な木賃宿に集うろくでなしブルースな人たちの話。

ろくでなしっていうか、閉塞感で一杯な感じかな。
抜け出せない場所であきらめ混じりに、渋々、或いは漫然とその状況を受け入れている人たち。
そこにやってくる旅の老人が、ほんの少しの希望を降らせる。
それが吉と出るか凶と出るかは自分次第だったり。

最初はかなり「う、新劇臭が、、」と思い入り込めませんでしたが
1幕終盤にはかなり入り込めました。
途中だれる部分もありましたが、概ね楽しく観劇。

段田さんってやっぱすごい。
役者としての技量が群抜いてます。
荻野目ちゃん(姉)も「ヤナ」役を好演。
猿時は可愛らしい役で一服の清涼剤のよう。
松永さん、うまい。緒川たまき、きれいな足をポーンと出し惜しみせず。
マギーは思ったよりうまく、可愛らしい役で好きだった。
江口、いつぞやの堤なにやらのようなことになったらどうしようかと思ってたんだけど
邪魔せず頑張っていた、と思う。
なんだか変な手の位置でセリフをのたまったりしていたが。
山崎さん、さすがアナタ。アル中の役者の役をかわいく哀しく好演。

屋根の上、ぐらぐらしてて見ている方が怖くなった。
「ここで屋根が崩れたら明日の新聞の一面だわ。。」とハラハラしました。

残念ながら「とても感動したのよ」とまではなりませんでしたが
よいお芝居だったと思います。

色々確かめたいことがあるので、DVD出たら買います。


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Posted by otama at 22:17
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