さて、頑張って書かねば。
いつまで経っても終わらないよー。
7/1 続き
岬を後にし、バスに乗って平沢が言うところの「ここ」へ向かう。
で、入り口に着いた、と思われるところで準備が出来ていないのか待機命令が。
WaiさんやJohさん、Sato-kenさん等が忙しそうに赤土の荒地を駆け回る。
しばらく待って、やっと降りろ、との事で降りてJohさんの後ろを歩き出す。
荒地の途中で確か、「0」が出た(はず)。写真に収める間もなくラジオをスタンバイしつつ先へと歩く。
その先には、GreatSao-0ともう一人のSao-0を従えた平沢が。
夕間暮れ時、周りには松明が焚かれ、ムードは満点。
ココで一旦「ストップ!」と言われ歩を止める点検隊員。
ラジオの声に耳を傾ける。
ココからの話、急速に怪しくなるので注意!(笑)
「これから、杭を抜くが、痛みはない」等等、これから先の儀式についての説明。
人はすべからく人体に魚の0(プラー・スーン)を持っている。(骨盤です)
陸に住む人々は、このプラー・スーンがずれてしまっていて、ピナート・スーンとなっている(骨盤がゆがんだ状態)。これは「杭を打たれた」事によって生じているので、杭を抜けば正常な状態になる。
海の民の技法「足を語らせる」ことは、まず、破壊された陸の人々の魚の0(ピナート・スーン)から杭を抜き、プラー・スーンに戻すことから始まる。
って事で、GreatSao-0が杭を抜く儀式を行うので「ヘッドフォンをつけたままココまできてくれたまえ」と言われ、ぞろぞろと平沢のまん前まで向かいます。
鳴り響くギター、踊るSP-2。そして、案外熱いよ、松明。
ココでちょっとした事件が。
前の方を陣取っていた我が班の小娘のすぐ横にあった松明が、多分燃料の掛けすぎであろう。ボン!と音を立てて燃えながら落下。
幸い誰にも当たらず、Waiさんが駆け寄ってきて燻る松明を蹴り飛ばして事なきを得た。
ちょっと危なかったス、師匠。
さて、ココからが儀式タイム。
この中で杭を抜いて欲しいものは手を上げろ、と。
ま、当然手を上げます。参加してナンボですから。
GreatSao-0が手を上げたものの中から選び、ステージに上げられ儀式。
↑美しいGreatSao-0 何故か手には杭が。それ打ち込んじゃ元も子もありませんよ?とか思う。
儀式の一部↓(やり方とかはHPにアップしてはいけないそうで、なるべく判らない感じでアップロード)
ところで、もう一人のSao-0だが、儀式中常に渋い顔をなさっていた模様。一体何が彼女に。
この儀式中も、「最後の儀式」が終わってないヒラサワは沈黙を守り、直接喋らない。
短いナレーションをその場でコンピュータを操って流している。
儀式進行のタイミングに合わせて一生懸命ナレーションを流すヒラサワ。
タイミングを合わせるため、同じナレーションを数回流したり、途中でやめて別のナレーションに移ったりしていたので、ちょっと愉快なサンプリングっぽく聞こえて、中々味わい深かった。
約2名ほどがGreatSao-0に杭を抜いてもらい、「だが、これで全てが終わったわけではない。杭が抜かれたことを0(スーン)に知らせるために、Pin-0(ピン・スーン)を打ち上げなければならない。今夜浜辺で落ち合おう。」と言うナレーションでその場は終了。
バスに戻り、「これからゴハンでーす」との事であったが、レストランに連絡をすると、「実はまだ準備が出来ていなかった」って事で、大きな橋が架かる名所っぽい所に放たれる。30分ぐらいココでブラブラしててくれ、との事だった。
日は殆ど沈み、青い空間の海辺の橋。
幻想的ではあるが、それ以上でも以下でもないため座り込んでタバコを吸うヤニーズの面々。結局15分ほどで準備が出来たらしくバスに戻ってレストランへ。
昨日と同じレストラン。今日はスープではなく、タイカレー。
雲の切れ間から昇る大きなオレンジ色の月。
第二回「おいでよ、喫煙の森」開催。今回の開催は大きなゲストが。
ひらのんさんが「ココは喫煙の森?」と聞いて来たので「おいでよ!」と誘い、会食が実現。
カメラの大和久さんも寄ってきた。
とはいえ、ひらのんさんは食事中も段取りの打ち合わせなどでろくに食事が出来ず。
恐らく満足に味わえたのはスイカジュースぐらいだったのでは。
食事中に、明日の部屋についての注意。「12時〜1時にチェックアウト。その後は16時に始まるパーティまでは自由。荷物や着替えについては各班の班長の部屋を延長するので、そこを使って欲しい」との事。
これを叫んでいたのはSato-kenさんなのだったが、実はそれまでその人物を「Sato-ken」さんだとは思いもせず「日本語が達者な現地スタッフの一人」だと思い込んでおりました・・・。
その後から、友人と私の間でSato-kenさんは
「ヒラサワが最も信頼を寄せるタイ人ガイドWaiさんの次に信頼を寄せるタイ人スタッフSato(サトゥー)」呼ばわりされることになる。
だって、Sato-kenさんの日本語、本当に怪しかったんだもの。。。
聞けばサトゥーは、この3ヶ月タイに缶詰状態だった、との事。
そりゃ日本語も忘れましょうて。
そんなこんなで美味しく食事を取るうちに、現地の方々の演奏と踊りが始まる。
これが多分ヒラサワが言っていた「海の民の祝福の踊りと歌」であるようだが
ドコの音楽か?との問いに「マレーシアである」との返答が。
いいのか。マレーシアで。
深い意味があるのか、マイペンライなのか、私にはわからない。
さて、ここで、「0」が出た、と思う(何故ならラジオを聴いたから)。
遠い海の彼方(向かって左側)に、ヒラサワが小船(木の舟)に乗って登場。
遠い上に暗い。
↑闇夜になんとかICE-9らしき物体を捕らえた。見える?見えない?
「GreatSao-0の許可を得て全員分のPin-0を用意した。GreatSao-0のホルモン剤が切れて気が変わらないうちに、スタッフの指示に従ってPin-0を打ち上げてくれ。私はここから見ている」とのメッセージが終わると、明かりが消えて、平沢さんが舟の底にしゃがみこむ。が、隠れ切れてない!
オデコから上が見えてます。「隠れ切れていない」と感じた平沢さんは、徐々に舟に身を沈めて行く。
こういうトコ、本当にいいよね!
「ホルモン剤が切れて気が変わらないうちに」と言う言葉がすごいなぁ。
やっぱりこの人は。。。と思いつつ、団長の掛け声に従ってハコの前へ。
ダンボール箱が二つ置いてあって、寺院前で「プラー」を選んだ班は右、「タマジャック」を選んだ班は左のハコの前に集まれ、と言われる。
タマジャックを選んだ我々三班は左のハコへ。
まず、右側(プラー)から開けてみる。中はゴミでした。
そして左側(タマジャック)を開けると、中にはPin-0(コーンファイ)が。
これは、熱気球の原理を使った花火(?)のようなもので、
空の灯篭流しみたいになる、との事。
今回のコーンファイは、中国の職人さんによって作られたものであるそうな。(うろ覚えです。間違ってたらゴメン)
後、食事中からこの打ち上げの間に、今回の点検隊の首からぶら下げるカードが実は2枚重ねになっていて、最初の体は歪んでおり、剥がすと歪んでいないまっすぐな体が現れるのだ、という仕掛けが明かされる。
だが、実は「二枚重ね」になっている事は、初日の成田の待合室ですでにウスさんが発見していた。ただ、違いがちょっと判らなかった。体が歪んでいるって事まではわかってたのにね(笑)
側わん症?とか言って笑っていたのですが、まさか結構当たっていたとは。
↑このように熱によって空気が貯まっていき、ついには地上を離れます。
※人の影が映っていて、ちょっと怖い感じの写真に(W
↑地上を離れ、気流に乗って同じ方角へ流れ出す、Pin-0。美しい天の川のような光景。
さて、私は二枚重ねの上の側わん症の私のシールをこのPin-0の横に貼って飛ばしたのだが、
あっと言う間に剥がれ落ち、私の歪んだ体は空へとは飛ばず、寄せては返す波にもまれて波打ち際をウロウロとしていた。なんという結末。
見ていると、みんなはPin-0の上に貼っていて、ちゃんと遠くまで歪んだ体を飛ばしていた。
いいなぁ、みんな。ちょっとトホホ気分を味わう。
そして再び「0」が出て、舟で現れるヒラサワ。
GreatSao-0からもう一つ伝言がある。長老の言葉を諸君に伝えて欲しいそうだ。それを今読み上げよう。陸の人々が最後に杭を打たれてから6年。その杭は驚くほど粗末だったがあまりにも大きかった。それは一撃で世界を変えてしまったようだ。陸には杭を打つ部族が遥か昔から存在した。人々の眼を真実から遠ざけ、不安と恐怖で盲目にする。人々は体内の0(スーン)を破壊され、陸を満たす偽りの言葉を、唯一の世界、唯一の知るすべとして虚構の住人となる。人々は陸の言葉に従い、陸の言葉を生き、やがて口を閉ざして自分を捨てる。寸断され、孤立し、太刀打ち出来ない不安と恐怖の前に見ることも尋ねることも考えることも止める。それは陸の言葉が説く、幸福への到着。それは、ほんの僅かな杭を打つ部族たちを養う、従順な資源として生きるものだけに保障された生存。海の民は0(スーン)を生きる。故に我々は幸福であり不幸である。それは陸の人々の悲しみを同時に生きることを意味するからだ。だから私は言う。今、杭を抜かれた陸の人々よ。陸の言葉に耳を貸さず、0(スーン)に尋ねなさい。誰が災いをもたらし、何がそれを終わらせるのかと。0(スーン)が貴方に答えること、それは貴方自身が0(スーン)に答えていることだと知るだろう。0(スーン)は何者でもなく、同時に全てである。それは貴方であり、同時に貴方以外の全てである。お元気で、陸の人よ。
そして鳴り響くICE-9。流れ続け小さくなるPin-0。
実に美しい光景。
↓ピンボケって言うのも失礼なぐらいのピンボケですが、舟の上のヒラサワです。
ギターが終わった後、口々に平沢さんにありがとうと叫ぶ隊員たち。
舟はエンジンを掛け、颯爽と沖へと消えていった。
と、書ければカコイイのですが、実はエンジンが不調で「ブルルン、ブルルン」とエンジンを掛け、止まり、を繰り返しながらジワジワと暗闇に消えていったのです。
いつまでも手を振る隊員たち。そして、驚くことに、暗闇の舟からカンテラで手を振り返す平沢さん。
心、ギュウ掴みです。鷲がギュウ掴み。
実は告白しますと、ツアー中、私は平沢さんのナレーションについて、全然理解が出来ていませんでした。(班の皆様、驚かれたことでしょう)
また、この旅でどのような事を言いたかったのか、も理解していませんでした。
「骨盤矯正の旅」と言う大雑把な理解(それって理解じゃない!)しかしてなくて
さぞかし、平沢さんもガッカリなリスナーだったことでしょう。
今回、このレポートを書くに当たって、色々な機械の力を借り、自分の記憶を掘り起こし
また、ナレーションを文字に起こすことにより、最後の海の民の長老からのメッセージについて
これでもか、と言う衝撃を今受けています。今、です。(おせーよ!)
遅いけど、判っただけいいんじゃないかな、と思いつつ。
とにかく、このレストランでの終幕は素晴らしいものでした。
私は、とにかく平沢さんの歌詞や言葉の深さをまず聞き流してしまう。
楽器が鳴っているが如く、意味を考えずに聞いてしまうのだ。
そして、後から判ったときの衝撃、と言うのが、私が平沢さんの楽曲のトリコになってしまった理由なのでもあった。
癒しと気付きとヨロレヒな感じ。
これが私にとっての平沢さんなのであります。(今回はあんまりヨロレヒしてなかったけどね)
さて、とてもイイイベントを見て、我々は帰りのバスに乗ったのだが、
タイの高田純二がココでやらかした。
皆、静かに今のイベントを、美しい終幕をかみ締めていたら
「ムシムーシ!(もしもしの意)オジャマシマース!明日の自由時間はマッサージ、象さんに乗りたい人、何でも私にイッテクダサーイ!」
ガイドとしての稼ぎ時がやってきた、と思ったのだろう。自分が懇意にしているスパの店のパンフレットを配りまくり、終始とにかく五月蝿い。宣伝活動に余念がないのだ。
平沢好きでツアーに参加している人々が「自分が儲けようとしているガイドの押し売り」に耳を貸すはずがなく、次第にイラついてくる車内。
我らが三班の勇、ざぜん氏が「今、自分たちはとてもいいイベントの帰りで余韻をかみ締めているから静かにしてくれないか」と穏やかに注意してくれる。
ざぜんさん、偉い!
後で聞くと、他のバスのガイドさん(Johさん)は押し売りすることもなく、非常にうまい案内を行い、結局バスの1/3程度の人がJohさんのお世話になったらしい。(団長情報)
オレもJohさんだったらお世話になりたかったかも。
結局スパに行きたいと言っていた人たちもガイドブック片手に自分たちで予約を取ったりして、タイの純二の世話になった人は殆どいなかったのではないだろうか。
ホテルに戻って、班長の部屋に集合し、明日の部屋のルールについて少々話し合う。
「部屋が空になる時は、必ず鍵はフロントに預ける」「シャワーは使わない」(一人使い出すとキリがないし順番待ちになるから)などのルールを設けて、部屋へ散る。
本当は語り合い騒いだりもしたかったのだが、隣が同じツアーの客ではなくなっていたため、数回嬌声を上げたら、見事に壁を叩かれて注意をされた。(笑)
いや、それにしても濃い一日だったことよ。理解してなかったけど。。
即座に判る頭が欲しい。
私も多分「考えることをやめた」人なのだろう。
気をつけないと。
って事で、明日のパーティー帰国編へ続く!
今日は長かったでしょ!
-------切り取り線--------
おなかの鈍い痛みが今朝まで続いていたため、
今日まで大事をとりました。
多分完治。