2005年7月 3日

ヤング・マーブル・ジャイアンツ

見て参りました。雨の吉祥寺。
久しぶりの千秋楽観劇。

KERA MAP #004
ヤング・マーブル・ジャイアンツ
2005/7/4
14:00〜(2:45)
於:吉祥寺シアター

さてさて、今回は実は某巨大掲示板にて
絶対に見たくなかった2点のネタバレを見てしまって
少々鬱になりつつの観劇でした。

見てしまったネタバレ
・全裸がイッパイ
・ラスト 舞台の後の壁が開けられ、外が見える

結構知りたくないネタバレでしょ?(泣)

オープニングはダンスによって始まっていた。
総勢35人が吉祥寺シアターの決して広くない舞台でうまい具合に出入りし踊り、去る。
去り方が走っていったりしていたので
第三舞台っぽいなぁ、と(その部分だけ)思った。

話はこれまたケラ味が濃い感じ。
彼氏との些細な痴話喧嘩の果てに自分の片方の目玉をフォークで抉り出した姉と
リストカット癖がある弟の2人兄弟を巡るお話。
姉は自分の身近にいる人物を使っての童話(妄想)を弟のために語り聞かせる。

その妄想話が現実と行ったり来たりするわけですな。
ドレが現実なのかは曖昧なまま。
姉の不倫話、弟の恋話、看護婦の暴走、荷物を運びつつ遭難する2人のOL。
ラストは総勢35人が全て姉と弟になり、色々なストーリーを口々に語る。

知ってる役者が殆ど居ない芝居で
役者で芝居を見るタイプの私にはちょっと冒険でしたが
ケラを信じてよかった、見に行ってよかった、と思わせる出来でした。
前回の「砂の上」より、面白く感じました。

もう、床に仕掛けられているセリというセリをふんだんに使ってあった。
何でもセリで上がってくる。
そしてセリではけてく。
新しい劇場のオープニングアクトだったせいか
劇場が持つ機能のサンプルとしても非常によく出来ていたのではないでしょうか。(笑)

目玉を繰り出す、と言う部分で「痛そうな」映像が多々使われており
うわぁぁぁ、ダリみてぇだ、と思った。
全裸の方ですが、14歳の健康な男子のどこへ向かっていいか判らない欲望の発散としては
アレはありだったのではないかと。
ずっと教師のセクハラの被害者として甘んじて泣いていた女子生徒も
男子と一緒に脱いじゃってましたが、あれもアリだったと。

ラストの「舞台の奥が開く」という演出ですが
各所で某演出家の二番煎じ?とか言われてますが
そんなのは状況劇場の十八番だったわけで。

今回のケラの意図として
「気に入った役者は今後チェックしてって欲しい」という事だったので
気になった役者さんを列挙してみます。

・バドガール/清田の息子 伊藤修子
・近藤(ブラをたまに着ける生徒) 近藤智行
・教師(本八幡) 猪岐英人
・消崎健太郎 野部友視

千秋楽だったので、ケラの舞台挨拶があり。
最後にクラッカーが割れて、ケラから役者へのエールあり。
「頑張って絶対に世の中に出て来い」みたいな事が書かれてありました。
脳みそがウニなので、うろ覚えですが。。。

本当に見といてよかった芝居でありました。

役者見する私を劇場へ向かわせたケラの煽り文句

下に並んだ30名を越える出演者クレジットを見て、ほとんど、あるいはまったく知る名前がないことで、この公演のチケットの購入をためらう方は多いことと思う。そして、「今回はやめておこう」と言って有名な人の出るあの舞台やあの舞台のチケットにお金を注ぎ込むのも、まあ無理からぬことだ。この際「テレビに出てるあの人や大きな舞台のスターであるあの人を生で見るためだけに」芝居を観ている方はこの先は読まないで結構です。きっとそうした方々は、この作品がどんなに面白いモノだったとしても「観ておけばよかった!」と悔しがってはくれないと思うからだ。
つまり、逆に言うなら、そうではない方々にとって、この公演を、見逃した際には必ずしや大きな後悔を伴う舞台にしてやりたい、というしごくまっとうな志を、今私は抱いているのだ。
皆さんが評判を聞いて悔しがる様が目に浮かぶようである。評判を聞いてから来られるのもなんだかちょっとシャクなので、この公演に限り当日券はやや高めの値段に設定させて頂いた。「早く買っておけばよかった!」と後悔させたいのだ。なにしろ前売券の1.5倍である。この値段に呆れて当日券で来るのをやめた方も、やはり「1.5倍払っても観ておけばよかった!」と後悔することになれば万々歳。たまにはそんな公演もあってよいと思う。

役者35名:
天野史朗、荒木秀行、荒巻信紀、井澤正人、いせゆみこ、市川訓睦、伊藤修子、猪岐英人、今井あかね、井本洋平、岩崎正寛、植木夏十、岡田昌也、緒川桐子、金崎敬江、眼鏡太郎、小林由梨、駒木根隆介、小宮山実花、近藤智行、主浜はるみ、鈴木里実、鈴木菜穂子、関絵里子、永田杏奈、音室亜冊弓、野部友視、初音映莉子、林雄一郎、三嶋義信、皆戸麻衣、宮本彩香、宗清万里子、横塚進之介、吉田真琴(五十音順)

いい舞台をありがとう。

最後にもう一言。
劇場に「小学生」とか連れてこないでください。>下手バルコニー席の観客さん


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Posted by otama at 22:21
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