伊藤比呂美という詩人が好きだった。
なんかアレコレ書こうと思ってたんだけど
いざとなると、言葉が浮かばないねぇ。
まぁ、ずっと以前。20歳ぐらいの時からずっと好きだった詩人であり、
また、「よいおっぱい、悪いおっぱい」という子育てエッセイの方が
知っている人がたくさんいるかもしれない。
映画にもなったし。(見てないけど)
で、私の知識としては、西さん(旦那さん)とずっと一緒にいるんだろうと思ってたら
数年前に、既に西さんとは随分前に別れて、今はイギリス人と結婚してアメリカにいると知り。
なんですと。と思ってたわけです。
昔から起伏がある人生を生きてらっしゃった方でしたが
なんかすごい展開に。
で、去年行った本大整理時に、「おなか、ほっぺ、ふともも」(よいおっぱい、悪いおっぱいの続編)が出てきて、何だか繰り返し読んでました。
で、何だかその後が気になって、続々編の本とか、色々と古本で買って更に読み漁り。
で、ついに、「とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起」を入手して読んだんですけど。
今比呂美さんは50代後半ですか。
本を書いた頃は、多分50になったぐらい。
ご両親の介護をするために、カリフォルニアと熊本(ご両親は東京に住んでたが、西さんと結婚してた頃に住んでた熊本に移り住んできた)を激しく行き来する内容なんだけれど。
エッセイとも違う、小説とも違う。詩に近い。
でも、エッセイっぽい、小説っぽい。でも詩に近い。
両親は死に限りなく近くなっていき、歳の離れた外人の夫とは性差、言葉の違いですれ違い、子供も生き辛そうな感じ。
一人で色々と背負う、比呂美さん。(東京弁で言うところの「しろみさん」)
その中で、言葉をつむぐ。あちらこちらから声を借りながら、言葉を重ね表現する。
しろみさん、やっぱ好きだわ。
あの人やこの人に読ませたい。
そんな本でした。
伊藤比呂美さん。
昔々タカゲンが「自分の妹だ」と絶賛してたので妬けたwのと、母性全開なイメージのある詩集の題名に退いててほとんど読んだことないのですが、外人さんと結婚してアメリカに住んでいることは知ってました。
雑誌とかでチラチラ書かれたものを読んだ感じでは、人生をフルに自分のために、自由に使っている人なんだなあ、やっぱりわたしとはあまり縁のない人かなあ、という印象でした。
しかしなんびとたりとも、人生のツケを払う時期にさしかかるわけなのね。
しかしそんなふうに現実まみれになりながらも、詩の言葉を生むことができるのはすごいなあ。
わたしは昨日たまたま、誰かのツイートで、卯月妙子が新刊を出したということを知り、いろいろ考えてました。この人も満身創痍で人生に対峙してる人だよね。なんか奇遇だなあと思いました。
Posted by: ごまち at 2012/05/28 09:59>ごまさま
母性というか、女性の業みたいのを背負ってる人ですねぇ>しろみさん
でも、自由そうでいて不自由そうよ。
育児本はかなり面白いので、立ち読みでもちょろっと読んでみるといいかも。
Posted by: otama at 2012/05/29 23:33