犬は鎖につなぐべからず〜岸田國士一幕劇コレクション〜
於:青山円形劇場
日時:2007/6/2 マチネ
見てきました。
見てきた方々の反応を見ると、賛否両論?的だったのですが
自分的には、「何も起こらない芝居」のよさに目覚め始めていたので
非常に楽しみにしてました。
パンフレットは装丁も美しい1500円。ナイロンにしては安め?
ケラのピンナップが「スタジオでの撮影もの」ではなかったため、やや残念感は残るが
綺麗なパンフ。大事にしなきゃ。
以下感想。明日もあるのでネタばれが嫌な方はココでさようなら。
いやー、エロい!エロいっすよ!
緒川たまきとみのすけの夫婦の話。(ブランコのシーンですね)
別に何が起きるわけではない。
ただ夢の話を聞いている緒川と、夢の話を延々と続ける萩原、けしかけるみのすけ、という構造なんですが、これがエロい。
肩に頭を持たせかける程度のシーンなんですが、精神的にエロい。
と、いきなりエロい、エロいの連呼でした。申し訳ござらぬ。
話的には、大正?昭和初期?のご町内のお話で、
夕飯時に流れてくる近所のおかずの匂いが流れて来そうな雰囲気がとてもいい。
その人々の内部では、とても色々なことが起きているのだが
表面上は何も変わらない、そんな物悲しさもある話でした。
冒頭のシーンではご主人(英語教師)のくだりで
「柳沢教授」の幼少時代の話を思い出す。
緒川たまき、色っぽい。ほんとに色っぽい。
植木夏十ちゃん、三輪車の運転技術は日本一ではないだろうか。どんどんよくなってるね、この役者さんは。
廣川さん、一見わからずやの兄貴役が好きだった。この人もココ数年で花開いた人ではないかと。
みのすけ、アナタの本性が出ていたのでは?
松野有里巳、ナイスエイジの時はさほど思わなかったのだが、美人だなぁと。帯が一番可愛かった。
松永さん、うまいなぁ。特に笑いを取るのが。
村岡さん、この人もうまいなぁ。見てて安心感があります。
長田さん、今回は可愛かった。話的には、「ここに弟あり」が好きだったのかも。
萩原聖人、可もなく不可もなく。(ひどす)
大山さん、「ちゅ」で私の心を鷲掴み。いい声してるんで、是非そろそろ化けて頂きたい。ぐずぐずしてると、眼君に追い抜かれちゃうぞ。
ってことで、いい芝居見せてもらいました。
静かでいて、内部がざわつく感じ。いや、静かだからこそ、かな。
本当なら、この芝居から水戸君のライブへ流れる予定でしたが
インコの具合が具合なもんで、6時には渋谷を後にし、帰って来ました。
帰ると、センちゃんの足は、何だか益々治ってきてるような気がします。
餌も水もちゃんと飲んでいる様子。
明日は病院です。いい診断結果が出ますよう。