先月末ぐらいから、mixi日記にてチェーン日記騒動が起きていた。
既に収束に向かっているようだが、
「善意」を出発点にした事の難しさが浮き彫りとなった感じである。
mixiでまた「善意のチェーン日記」騒動【スラッシュドット】
mixi内で立った関連コミュ等ものぞいてみたが、
日記等でコピペし、転載を呼びかけた人々は「善意」に基づいているので
はじめはなかなか「チェーン」の持つ危険さを理解して貰えなかったようである。
「そんなこと言っても、コピペする行為で行方不明になった人が見つかったら勝ちじゃね?」
実際にコピペされたものには個人の電話番号(行方不明になった親御さんの)等
個人情報が含まれたものも多くあり、
一度インターネットに流れてしまったものに関して「コピーペーストしてください!」と書かれていると
もう回収は不可能であろう。
既にmixi外にも流出しているそうだ。
チェーンの問題点として
・無限でコピペされてしまう。事件が解決した後も、コピペされつづける。
・伝言ゲーム方式に、情報が少しづつ変形していく恐れがある。
実際、今回コピーされた文章には「今月3日から連絡が取れていない」と言う一文があり、
これは9月に発生したことなのだが、文だけ読んでもいつ発生したかが曖昧なため、
コピペされれば、見た人は「リアルタイム」に感じ、更にコピペを推奨してしまうだろう。
「善意」でね。
スラッシュドットのコメントにもあったが
カエサル曰く「どんな悪い結果に終わった行いも最初は
善意から始まった」だそうで、その典型ですね。
また、善意で行なっている人は「いい事をしたのだから」と、なかなか反省には至らない。
インターネットを使って、情報の伝播を行なうことはたやすいが
無数に散ってしまった蜘蛛の子(Webだけに?(笑))のコントロールは最早出来ないということを
念頭におかなければならないだろう。
とりあえず
「みんなに知らせるために、コピペしてください!」には簡単に反応しない方がいい、と。
脊髄で反射しない、冷静に、ヒステリックにならないように。
「知って欲しい」「伝えたい」「救いたい」と言う善意を無駄にしないためにも
慎重にことを行なうことが大切かと。
コピペはもっとも簡単に出来る善意であるがゆえ。