労働者M
於:シアター・コクーン
作・演出 : ケラリーノ・サンドロヴィッチ
観劇日:2006年2月27日 マチネ
「つまんねー」の感想を最後にネットで情報を封印してから幾年月(つっても3週間位?)。
前情報を殆ど入れずの観劇。
堤真一主演だったので、殆ど期待せずに見たんですが、堤君頑張ってました。
前回(カメレオンズリップ)より随分よくなってたんじゃないかい?
それとも「期待せず効果」で案外よく見えたのかしら。
お話は近未来の収容施設と現代のマルチ商法の事務所の2つが2つの物語に繋がりは無く(全員二役)バラバラに進んでいく。
現代の方の物語はかなり生々しく、イヤな気持ちになる一方の芝居。
近未来は革命を胸に収容施設へ潜り込んだ若者の挫折とか長いものに巻かれろとか挫折とかそういう感じの芝居。
途中でセリフが聞こえなくなるムシクイ状態(前説で説明あり)の芝居でした。
パンフレットのケラ曰く、「ゼロの芝居」。
何かが起こったり起こらなかったりする芝居。
そういった意味では、見事にこの芝居は何かが起こったり(近未来パート)起こらなかったり(現代パート)するお芝居でした。
現代パートの方は、現代のザラザラした希望もない何もないそんな日常を描ききっていたのではないかなぁ。辛かったけど。
近未来パートの方が面白く感じる私にとっては、やっぱり「芝居には何か起こって欲しい」のだろうと思う。エンタメ好きだからね。
かといって、じゃー全然駄作じゃん、と切って捨てられるか、と言えば切って捨てられないんだな。
現代パートと近未来パートが実はどのようなつながり方をしていたか、等と言うのは、私には難しすぎる宿題となってしまいますが。
セリフの時代あたりにまた脚本が載るだろうから、その時復習したいと思います。
小泉今日子は、まぁそれなりの出来。
松尾スズキ、流石です。
秋山奈津子、更に上行く流石振り。
田中哲司、近未来パートのクラウスがやけに可愛かったので、ものすごーーーく嫌な役だった現代パートの目崎と二役だと知ったとき、「役者さんってスゴイもんだ」と思った。
うん。ケラはやっぱ凄いよ。
今年は書き下ろしはこれ一本なのが残念ですが
ご本人様もそろそろ休憩したいみたいなので、ちょっと休んで寄り道してまたいいものを書いて貰いたいな、と。