2005年5月 7日

砂の上の植物群

於シアターアプル
5/7 13:30開演
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:常盤貴子、筒井道隆、温水洋一、西尾まり、猫背椿、池谷のぶえ、赤堀雅秋、つぐみ、山本浩司、喜安浩平 ・ 渡辺いっけい
やや後方の下手よりで観劇。
上演時間、休憩10分を含め約3時間15分(とアナウンスされてました)

池谷のぶえは初見だったんですが
とてもよかった。
彼女目当てで芝居を選んでもいいのかな、と思わせる
非常に魅力的な役者さんでした。

パンフレットは2000円。やや大きめ。袋はくれませんでした。(W
グラビア多し、出演者の座談会あり、
ケラと水橋さんの過去の赤裸々話を含めた対談あり。
上演台本の販売もやってましたが、買わなかったので値段はわかりません。

以下ネタバレを含みますので
未見の方はココでさようなら。

シンセサイザーズの新譜のオープニング曲「ナイト・サーファーズ」が
テーマ曲として使われてました。

話。
多分海外から日本へのフライト中に飛行機事故に遭い、
奇跡的に生き残った10人足らずの男女は
海外の今まさに戦争真っ最中の島の中の建物に幽閉される。

激化する戦争。
日本では、関東で大震災があった後にその島起こっている戦争に絡んだテロが勃発し
飛行機事故の生存者が日本に帰れる可能性は
日を追うごとに少なくなっていく。
状況が悪化する中、当然人間関係も悪化の一途をたどる。
全てを拒否していたユカ(常盤)が全てを受け入れたラストのセリフの先にあるものは
果たして希望なのか絶望なのか。

イヤな性格のイヤな人たちがイヤな感じの会話を続ける果て
イヤな事件が巻き起こる、イヤテイスト満載のイヤな芝居でありました。

や、そのイヤさが良かったりするのでケラ芝居は侮れない。

筒井道隆はいつでも筒井道隆。
王様のレストランから進歩も退歩もしてないところがすごいのかどうなのか。
今回の役もはまっていたように思えます。
宇宙人との会話はこの芝居唯一ホノボノテイスト。
常盤貴子は、想像していたよりは普通に見れました。浮いてなかったし。
ちょっとだけ入れた前情報では
後半殆ど温水渡辺の二人芝居のようなものだ、と書かれていたので
主演と呼ばれている二人がよほど出来が悪かったのかと思っていたけれど
ちゃんと主演、と呼べる出来でしたよ。

しかし、途中で死んじゃった「オレの中での今回の芝居のイヤな役ナンバーワン」赤堀雅秋の死体がはける時だけ
何故か舞台が回って死神が登場した。
そんときは「ああ、今回は人が死ぬと死神があらわれるのかなぁ」と思ったんだけど
その後人はバンバン死んだけど、死神が出てきたのは後にも先にもその一回だけ。
一体あの演出は何だったんだろう。
ちょっと不思議だったが、アレだけ人が死ぬのに
そのたびにいちいちベサメムーチョ歌って舞台が回ってたら
ただでさえ長い芝居が更に長くなるので、まぁそういう事だろう、と飲み込むことにしました。

概ねの人がそうだろうけれど、宇宙人がツボでした。
宇宙人、可愛いよ、宇宙人。(&宇宙人の奥さん)

100%手放しで絶賛、と言う程の出来ではなかったけれど
飽きずに楽しめた。
何より池谷のぶえを見れたことが今回一番大きいかもしれない。

カーテンコールは3回。
2回目は宇宙人が、3回目は宇宙人とケラが登場。
ヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノ
ケラ登場なだけで、今回の芝居の印象は20%増しました。

次回の「ヤングマーブルジャイアンツ」を見に行くかどうか、まだ迷い中。
タイトルが私が昔大好きだったバンドの名前なので無視出来ずにいます。
キャパ少ないし、チケットは取れるだろうか。
うーん。どうしよう。誰か一緒に行く?
同行者募集中!

あ、後5/14のみのすけのライブも同行者募集中。


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Posted by otama at 22:36
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