2004年12月22日

ナイロン 消失を冬至に見た。

ネットで知り合った年若い女性にチケットを譲ってもらい、
ナイロンの消失を見て参りました。
所謂ネゲットです。
ネットでチケットゲット。(間違ってます)
ネチケットの時も「なんだかなぁ」と思ったものですが
ネゲットって語感は一体どうなんでしょう。
ちょっとおいしそう。

まぁ、それはいい。
ナイロンの消失の話です。

開演前のアナウンスは
紀伊国屋定番のご注意と上演時間のアナウンス。
面白いのでお聞き逃しのないように。

上演時間は約2時間50分、ノンストップ。
劇場に入る前にヨソでトイレを済ませておくのが
賢い大人のやり方だと思われます。
私は、全力で膀胱に頑張ってもらいました。

パンフレットは1800円。美麗。
サイズはデカイので覚悟を。

以下、ネタバレを大きく含む可能性がありますので
見たくない方はココでさようなら。

見ている最中より、見た後にジワジワっと来る芝居でした。
ナイロンにしては笑い少なめ(これは最初から宣言済み)
前半は少々冗長な感じもしましたが
後半にスルスルと全て纏まっていく(や、実際は壊れていくのですが)感じが
とても緊張感が味わえてよかった。

舞台はどこの国ともしれない国の、ちょっと未来かもしれない時代。
空には二つの月が浮かび、環境汚染は悪化の一途をたどっている。
異常なほどに仲のよい、39歳(大倉)と35歳(みのすけ)の兄弟の家でのワンシチュエーションの芝居。
誰もが何かを愛しており、
そして誰もがその愛する対象を失ってしまう。
夫を、息子を、恋人を、兄弟を、職を、そして記憶を。
ただただ失っていく。

大倉さんは、パンフにも書いてあったけど
今回は「クネクネは禁じ手」と言うことで全くクネクネしてませんでした。
クネクネを期待していくと、ガッカリしますよ。
でも、頑張ってた。
みのすけは得意分野の芝居で目一杯見せてくれた。
35歳にしては、オヤジ臭さは足りなかったけど。
(最初は親子に見えた。>大倉・みのすけ)
八嶋さんの舞台は初見。
溶け込んではいたが
端々で「イラッシャイマセー(メロンパン入れ)」を彷彿とさせられた。

全体を通してエキセントリックさをほぼ排除。
ナイロンお馴染みのオープニングの映像は
ちょっと「ナイトメア・ビフォー・クリスマス」風?
モノトーンでまとめられており、相変らずオシャレでした。

思ったことは山ほどあるんですが
うまく言葉に出来ません。困った。
静かで、よいお芝居でした。

観劇後、初めて会ったチケットを譲ってくれたヒトと
その会社のセンパイと一緒に青龍門へ。
パゲがやたらと多いオヤジばかりの集団の横の席に通される。
オヤジばかりが7~8人、青龍門で何してんだ。
中華食って飲んでた様子。

青龍門ですから。


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Posted by otama at 23:53
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コメント

私は明日行きます!
なので「さようなら」のところでホントにさようならしてしまいました。
続きは明日読みます。

上演時間とパンフがでかいということを教えていただき助かりました。
6時に家の近くの焼き鳥屋に予約いれたんでダッシュで帰らなければ!

そして、ついさっきまで本多劇場だとばっかり思ってたよ、あぶねー。

Posted by: ごますけ at 2004/12/23 02:25

>ごますけさん
今ごろは劇場近くでしょうか。
上演時間とかパンフのこととかは
最初ネタバレ(追記)の方に書いてたんですが
よく考えると行く前に知っておいた方がヨイ情報な気がして
上の方に書き換えました。ヨカッタ役に立ったよ、ママン。

しかし、本多へ行った後に気がつかなくてよかったですな。
劇場間違えるとシャレにならない(W

>石田ユニバースさん
誘導してしまってスミマセン。
声は多分
スタンの元婚約者の母親の電話の声ではないかなぁと思うのです。
盗聴録音の奴を後で聞いてましたよね。
あの時の声ではないかな、と。

Posted by: otama at 2004/12/23 13:11

いやいや誘導だなんて。知りたかったことですから。
あー。なるほど。
池谷さんの声って極めて特徴的だから、出てきたら気付くと思ったんですが、全く気付きませんでした。
それだけ劇世界がしっかりしていて入り込めるものなのなんだと思います。
あるいは池谷さんも自分の売りを禁じ手にしたのか(笑)
「ナイス・エイジ」なんかは秋山さんの声は一発で分かったんで、禁じ手にした可能性も否めません。
スタンの元恋人は「ビビ」でいいんでしょうか。それとも「ヴィヴィ」なのかな。

自分で作ってるナイロンのデータベースのURLを書いておきましたが、良かったら見て下さい。
ナイロンを知る方にチェックして頂きたいというのがありまして。
「消失」は主に「4 A.M.」との比較で喋ってます。
でも、本当は「東京のSF」と比較したかったんです。
あれは「SFを作ろう」という意志で無理にSFになってましたが、今回は自然すぎるぐらいのペースでSFになってたなあと思って。

宣伝すみませんでした。
というか、お答え頂いてありがとうございました。

Posted by: 石田ユニバース at 2004/12/23 16:53

>石田ユニバースさん

役者の発音的には「ビビ」でしたね。
声の件ですが、他には他人の声はなかったと思うので
多分あの電話だと思うのですが
恐ろしい事に、私はヒトの声の聞き分けが苦手です。(笑)

DB、見せて頂きました。
出来ればアイテムの音関係の所にシンセを。(W
来年ミニアルバムも発売される事ですし♪

後、サーバエラーが出て申し訳ありませんでした。
PHPをアップデートした後不安定になったようです。

Posted by: otama at 2004/12/23 21:07

見ましたよ!冬に見るのにふさわしい(設定が冬だからというだけではなく)、素敵なお芝居でした。
私はそんなに芝居を見る人ではなく、かつ直近で見た芝居が「イケニエの人」なので、ついつい比較してしまったのですが、いろんな意味で対極にあるなーと感じました。

前作から見はじめたツレは、エキセントリックさが少ないのがちょっと残念そうでした。
私はこういう展開はまさにツボなのではまりました。でも正直、前半では数回落ちてしまいましたが(笑)

パンフはご親切にもビニールの手提げ袋に入っていました。写真集みたいっすね。

Posted by: ごますけ at 2004/12/23 22:05
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