2004年12月 4日

イケニエの人

昨日の「明日は大雨」予報を裏切り
小雨の中、劇場へ向かう。
一人での観劇ってどうしてこうも盛り上がらないのか。

世田谷パブリックシアターは初めてだったのですが
小屋も小さめ、2階席でしたが非常に見易かったです。

以下ネタバレ。見たくない人は切り上げてください。

遠目だったからなのか、クドカンの女装が非常に可愛らしかった。
が、阿部、クドカンが完全に喉を潰しており、
声が通らないことこの上なし。

小ネタは笑える、との前評判でしたが
小ネタもイマイチ、と言うのが正直なところ。
まぁ、ナゴムギャルは笑った。でも笑ってるの私だけだったかも。
全体的に上滑りしてる感じがした。
もちょっと、人の嫌な部分にズケズケ入ってくる感じが欲しかった。

皆川猿時が普通によかったです。
最後の笑顔の連射が結構切なかった。
皆川さんとタガメちゃんのツーショットのときは
「あー、この二人夫婦なんだよなぁ」という余計な情報が
頭の中を駆け巡った。そんな情報が邪魔だった。

今ひとつ入り込めない感が残りました。
全員揃っての歌とダンスのシーンはとても豪華な感じがしましたが
松尾ちゃんの動きが怪しすぎて・・・・。

セリフ、歌詞ともに、どうにも通り過ぎてって残らなかった。
私の頭が悪すぎるせいかも知れないのだが。

後、阿部・宮藤夫婦のニセ関西弁が耳についてどうにもダメだった。
アレは関西弁である必要があったのだろうか。

あの場にいた人々はそれぞれ誰かのイケニエになってなられて、
そして全員が天井裏の怪物のイケニエになったのだろうか。

バスター探しのエピソードが出てきた時は
「お、11人いる!をやるのかな?」とか思ったケド
違ったし(笑)あんまり意味なかった気が。

ナイロンの「東京のSF」の時も
結構エピソードがガンガン盛り込まれていて
ストーリー自体が消化不良な感じがしたけど、今回もそれに似てるかも。
ナイロンほどは笑えませんでしたが。

総じて「ダメでもいいじゃん」的な優しさが足りなかったのかも。
その腐臭のする優しさが好きな私としては。


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Posted by otama at 23:51
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