2013年4月 5日

ゴドーは待たれながら プレビュー公演

発売日後にどうしても見たくなったのですが、チケット完売。

その後プレビュー公演が決まった際にチケット入手で行って参りました。

デカメロンも行ったし、わが闇も行く予定なので、一応ナイロン20周年記念公演はコンプリート予定。

よかった、あの人が出てなくて・・・。

ゴドーは明日初日です。

今日はプレビューだったので、終劇後に、客席の一番後でケラが「アンケートを書いて帰ってください!」と拡声器でお願いしていたので、私には珍しく感想を書いて来ました。

この芝居が後日どうなるか、非常に知りたいが、残念ながら見れない。

以下感想ですので、未見(ほとんどの人がそうだろうと思う)の方で、真っ白な頭で見たい方はココでぐっばい。

これは、寝る人は寝てしまうだろう、と思う。

大倉さん、ケラ、いとうせいこう、とくれば、爆笑の渦の芝居、みたいなイメージがあると思うが、
ゴドーを待ちながらがベース(っつーか待たれてるゴドー側の芝居)でして、実にゴド待ちのにおいが濃厚。

時間は15分の休憩を挟んで2時間。

一幕は、「うーん、一人芝居ってやっぱりツライのか」の印象。

元々私は一人芝居が苦手で避けてきた部分がある。

概ね一人芝居は退屈なのですよ。役者の力量いるし。

大倉さんはその辺どうやるかなと思ってたんだけれど、ややツライ。

ずっと「きたろうさんはどう演じてたんだろう」というのが気になってた。

後、私の前に座ってた頭の大きな座高の高い人も寝ていた。

っていうか、頭のおかげで舞台が見づらかったのだが、急に視界が快適になったので、おかしいなと思ったら寝てた。前の人。

ぞのままずっと寝てればいいのに!と心の中で思いました。

しかし、二幕で急激に面白くなり、かなりの満足度でした。

待たれる人間の待たれることにより保たれるアイデンティティとそれを捨てきれず動けない葛藤。

腹は減るし、眠れないし、待たせていることによる焦りもあるが、それはそれでぬるま湯で、出るに出られない。

もう誰を待たせているのか、いつどこで会う約束をしていたのかも曖昧になり、靴はサイズが合わず、出掛けられない。

いや、靴など履かずに出ればいいのに、それを言い訳に出られない。

自分に問いかける質問が実に哲学的。

っていうか、行ったり来たりの袋小路。

まるで今の我が身のようでした。

これがゲネプロだとしたら、楽日にはどうなってるのか、とても気になる。

脚本がすごく面白いので、爆笑!を求めなければ、すごく面白いと思います。

爆笑する芝居ではない、と思いました。

シニカル。

オススメです。

---
帰宅すると、スイちゃんは眠いのも手伝ってお怒りモード。

今日のゴドーの芝居の感想と謝罪を延々とスイちゃんに向かって話す。

寝かせた後に「サビシカッタネ-」と言っていたのが面白かった。

面白い鳥だな、君は。


このエントリーをはてなブックマークに追加
Posted by otama at 23:00
TrackBack
このエントリーのトラックバックURL:

コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?