2004年12月19日

今でも手に入る森脇真末味の本

復刊ドットコムから復刊されているもの
コスト的に結構するので
普通の値段で手に入るものを3冊買ってみました。

アンダー
天使の顔写真
グリフィン

いずれもハヤカワ文庫から出版されてます。

アンダーを除き、読みきりの作品集だったので
既読の作品(他の本に収録されている作品)もありましたが
割と最近の作品まで網羅されていて
なかなかいい感じでした。

  • アンダー
    10のSceneからなる、SF。
    読んだ記憶と「面白かった」と言う記憶のみしかなかったが
    読み返してみて「ああそうそう、こういう話だったな」と。
    非常によく出来たサイコな味付けのSFです。
    このヒトの作品はいつでもカラリと乾いた感じがして
    そこが非常にいいんです。
    ベタベタしてない。乾いた切なさがあります。
    普通の人間の姿に形成されたが、冷酷な心を持つサラエと
    異形のまま育てられたが、救済の心を持つドギーの対比が哀しい。
    森脇真末味に興味を持たれた方は是非。

  • 天使の顔写真
    ファンタジー系の読みきりの作品集。
    1984年〜2001年の作品が収録されている。
    収録作品は、
    1. 天使の顔写真  初出:ZERO1997年Vol14
    2. 空色冷蔵庫       初出:プチフラワー1989年5月号
    3. トライアングル       初出:プチフラワー1989年7月号
    4. サカナカナ         初出:プチフラワー1990年5月号
    5. 週に一度のお食事を (原作:新井素子) 初出:デュオ1984年5月号
    6. 錆色ロボット        初出:ZERO1997年Vol15
    7. 鏡の前のポダルゲー   初出:プチフラワー1984年3月号
    8. 山羊の頭のSOUP    初出:ZERO1997年Vol13
    9. ナビゲーターから一言  初出:SFJapan MILLENIUM:02 2001年春季号

    2001年の作品は6ページのショートショート。
    プチフラワーに初出のものは概ね読んでましたが
    サカナカナは途中から「あ、コレ読んだ事あるかも」と思ったケド
    人魚のデザインに改めて惚れてしまいました。(色んな意味で)
    ってか、ガニ股なのがすごくいい>人魚
    山羊の頭のSOUPもよかったなぁ。悪魔がとてもよかった。
    絵は殆ど変化ナシなので、これだけ色んな年代の作品が入っていても
    全然違和感なく読めました。
    改めて読んでみて、スゴイナァと思ったのは「鏡の前のポダルゲー」
    確かこの作品で初めてハーピーの存在を知った私は
    UOでハーピーを見た時に「おお、ポダルゲー」と妙に感動したものです。

  • グリフィン
    こちらは、ミステリー・サスペンスの作品集。
    1989年〜1997年の作品が収録されている。
    収録作品は
    1. グリフィン        初出:ZERO1995年Vol7、1996年Vol8
    2. 死神              初出:ZERO1995年Vol10、Vol11
    3. ぼくの電話 きみの午後    初出:プチフラワー1989年9月号
    4. アルバート・ガンツに騙されて 初出:ZERO1997年Vol17
    5. コラージュ            初出:ビーラブミステリー6集1990年5月号
    6. ユージーン           初出:プチフラワー1994年3月号

    こっちの方は既読のものが少なかった。
    一番のお気に入りは「死神」かな。
    禿オヤジがいい味出してました。
    全体的にはミステリーサスペンスのせいか、救いがない終わりが多かったので
    私的には、ファンタジー作品集である、「天使」の方が好きだったが
    シニカルな方が好きなヒトはこちらの作品集の方がよいかもしれない。

    あ、前のBlogン時に
    「最近はボーイズ書いてるらしい」と書きましたが
    上記3作品は
    全くボーイズではなかったです。

    近作の発表の場は「JUNE]とかなので
    もしかしたらJUNEに書いたりしてるのはボーイズなのかもしれませんが。

    ってか、今市子といい、森脇真末味といい
    絵が淡白なヒトが好みなのか?>俺(多分そう)
    今市子も結構白い(原稿が)けど
    森脇真末味は更に白い(笑)

    しかし、萩尾望都の後継ぎ(死んでネェって)は
    森脇真末味だと思ってたんだけどナ。
    今市子読んだときもそう思ったので
    私のマンガの基準はどうやら萩尾望都みたいであります。


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    Posted by otama at 19:37
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    コメント

    趣味嗜好が似ているのか、年代のせいなのか。
    同感ですね。

    私は、波津彬子目当てで読んでいますが・・・。
    今市子さんは、どうしても、「文鳥様」になってしまって・・・。

    早川文庫、読んでいない作品も混ざっていて、どうしよう・・・。
    ほしくなってしまいます。

    Posted by: けろ at 2004/12/19 21:29

    いいな〜〜〜〜わたしもほし〜〜〜〜

    Posted by: ひなた at 2004/12/19 23:21

    >けろさん
    私も今市子は文鳥様から入ったんですが
    百鬼があまりにも面白く、
    後、彼女の書くファンタジーもなかなかよくて
    いまやかなり好きな作家さんなんですよー。
    波津彬子さんも今さんと同じ雑誌で書いてますね>ネムキ

    >ひなちゃん
    アマゾンで買えるぜー。1500円以上買えば送料無料だぜー。
    貸してもいいけど、借りて満足出来るかい?

    Posted by: otama at 2004/12/20 00:22
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